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DEVELOPMENT STORY 開発ストーリーDEVELOPMENT STORY 開発ストーリー
最前線に立ち続けることで、世界が追いつけないほどに鍛え上げられた技術力。
その挑戦は今でも続いています。新技術・新製品開発に挑む男たちの物語をご覧ください。
移乗サポートロボット『Hug』
統合生産システム 『Nexim』

生産サイクルすべてを
トータルに管理できる
システムの開発

加藤 大輔KATO DAISUKE

2001年入社 工学研究科管理工学専攻修了

入社以来、マウンタ(電子部品実装ロボット)用システムの開発・設計・テスト・顧客導入・サポートに携わる。入社4年目から9年目にかけてはシステムの拡販、中国など海外での常駐サポートを担当。10年目から開発部門に復帰。入社14年目からNeximの開発・指揮・全体管理を担う。

統合生産システム 『Nexim』
INTEGRATED PRODUCTION SYSTEM『NEXIM』

プリント基板に電子部品を装着することを『実装』と呼ぶ。Neximは実装工場におけるPlan(マウンタの生産プログラム作成、生産計画作成など)から、Do(在庫管理、生産準備、メンテナンスなど)、See(生産履歴、生産進捗監視・対策指示など)まで、生産に欠かせない機能すべてを一つに統合したシステム。各装置の情報はもちろん、顧客システムも連携させることで、さらなる高効率・高品質な生産を具現化し、スマートファクトリー実現をサポートする。直感的でわかりやすいユーザーインターフェイスも特長だ。

STORY01 きっかけ
STORY01 きっかけ 必ず見返してやる、
という気持ちでいっぱいでした。

開発の発端は、それまでのシステムが市場から『No』を突きつけられたことだった。
2000年代、FUJIのマウンタ(電子部品実装ロボット)はノートパソコン、スマートフォン、タブレットの基板をつくるメーカーなど、少品種大量生産の顧客を中心に高い評価を受け、順調に導入が進んだ。システムに求められたのは『一つのものをいかに速くつくるか』を追求した機能であり、加藤が開発に携わった旧システムはそのニーズに応えてきた。
しかし2010年を過ぎた頃から状況が変わる。クルマの電子化が進展したことで、特にヨーロッパにおいて車載基板の市場が拡大。この分野で求められるのは、多品種少量生産である。一日の中でつくるものが何度も変わる。割り込みも頻繁に入ってくる。徐々に従来のシステムでは顧客ニーズに対応できなくなってきた。ついには『FUJIのシステムは多品種少量生産に弱い』と言われるようになってしまった。
新システムの開発は、そのような状況下で始まった。目指すのは、今後10年15年を戦っていくためのシステム。加藤にとっては、いわばリベンジの始まりだった。
「多品種少量生産や変種変量生産に強いNo.1システムをつくり、必ず見返してやる。そんな気持ちでいっぱいでした。」

STORY02 乗り越えた壁STORY02 乗り越えた壁
海外顧客とフェイス・トゥ・フェイスでコミュニケーション。

加藤が開発中に腐心したのは『いかに市場や顧客とのコミュニケーションを密にとるか』だった。顧客が望むシステムを開発する上で最も重要なのは、現場の情報・意見をきめ細かに取得し、軌道修正を短いサイクルで行うことだ。しかし、FUJIは海外の顧客が多いため、時差や言葉の問題でなかなか思うようにコミュニケーションがとれない。
「それまでは主にメールでのやりとりでしたが、電話でお客様や現地代理店とリアルタイムで話すようにして、情報収集と判断のスピードアップに努めました。決して英会話が得意なわけではないのですが、とにかくメールで済まさず、積極的に電話で話をすることを心がけました。」
また、フェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションも大切にした。
「若手も含めて設計のメンバーが積極的に外に出て、お客様や現地スタッフと顔を合わせてご意見・ご要望を伺い、その場で迅速に対応するようにしました。」

STORY03 忘れられないエピソードSTORY03 忘れられないエピソード
お客様からいただいた『私たちはチーム』という言葉。

製品評価版が完成した際には、マレーシアにある顧客工場で2カ月にわたる導入評価を実施した。加藤はその間、責任者として現地に滞在。初日からメンバーと交代で24時間のサポート体制を敷いた。万が一、不具合で止まるようなことがあると、顧客の生産に影響を与えてしまう。問題が発生したらすぐに対処できるようにしておく必要があった。
「初日の夜は、眠ろうとしても眠れませんでしたね。ホテルのベッドで横になっても1時間置きに自然と目が覚めてしまい、夜勤サポート中のメンバーに確認を取っていました。」
その後も毎日、加藤と各メンバーは現場につきっきりで顧客の声に耳を傾け、問題を一つひとつ解決し、要望に一つひとつ応えていく。そして2カ月後、ついに導入評価を無事終了させる。
「最終的な報告と今後のフォローアップについてお客様に説明するミーティングがあったのですが、その時にお客様から『私たちとあなたたちは、発注者・受注者の関係ではない。チームと考えている。』と言っていただけたんです。この言葉にはグッとくるものがありました。心身ともにとても大変でしたがメンバー一丸となってやり遂げ、最後に喜びを分かち合えたことがうれしかったですね。」

STORY04 成果とこれからSTORY04 成果とこれから
開発者・設計者こそ、グローバルに動くことが大切。

Neximは現在、すでに数社にて導入・運用され、「旧システムと比べて格段に使い勝手が良くなった。」「他社には無いトータル管理のコンセプトが良い。」と顧客から好評を得ている。
「特に多品種少量生産を実践するために重要な共通セットアップ作成最適化処理(生産品種を変える際の段取り替え作業を最小限にする機能)について大きな改善が見られたといううれしい言葉をいただいています。」
また、設計者が積極的にフェイス・トゥ・フェイスで対応したことも『ぜひ今後も継続してほしい』と高く評価された。
「今後はより若い開発者・設計者にこうした経験を積んでもらえる環境を整備していきたいと考えています。お客様と直接話す方がニーズをしっかりとつかめますし、成果に対して感謝の声を直接聞けることでモチベーションも上がり、成長にもつながりますから。当社は海外売上が8割以上。開発者・設計者こそ、グローバルに動くことが大切です。」
ドイツ発祥のインダストリー4.0をはじめ、製造業では今、IT活用による生産革新の動きが加速している。
「お客様が次世代生産システムを構築する際、Neximを基礎としていただけるよう浸透させていきたいと考えています。そして、お客様にとって無くてはならない、唯一無二のシステムへと発展させていく。それがこれからの目標です。」

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