事業紹介

大気圧プラズマユニット

プラズマ技術

大気圧プラズマで接着・塗装・コーティングの品質を向上

近年、生産現場における表面改質方法として大気圧プラズマの採用が進んでいます。
工程の自動化や省人化、安全面、環境面への配慮が理由に挙げられます。

世界最高水準の高密度ラジカルを生成することができるTough Plasma は、大気圧プラズマユニットとしてはプラズマガスが非常に低温であることが特徴のひとつです。

熱に弱い樹脂材料やフィルムなどの薄膜表面にもダメージを与えることがなく高速で表面改質をすることができ、難接着材料や異種材料の接着・接合分野や塗装・コーティング前処理、ドライ洗浄の分野で広く利用されています。

インラインで使用いただくために必要なユーティリティを搭載しており、使いやすさや保全性に優れた製品をご提供しているのもTough Plasma の大きな特徴です。

※動画:ECU・MCUや樹脂製品に対するプラズマ照射動画

接着性向上

基材表面に大気圧プラズマ処理を行うことにより、接着強度が大幅に向上します。

ポリプロピレンやポリエチレンに代表される難接着材料に対しても、ウレタン系やエポキシ系などの接着剤が凝集破壊となる効果を得られるため、プライマーやフレーム処理、コロナ処理の代替としてご利用いただくことができます。
また、塗装やコーティングの密着性も同様に向上します。

※画像左下:プラズマ未処理・・・接着剤層 / 基材での界面剥離
※画像右下:プラズマ処理後・・・接着剤層の凝集破壊

◆表面改質可能な基材の一例
PP、PPGF、PC、ABS、PBS、PA(ナイロン)、PE、PBT、PET、PPS、TPO、PEEK、COP、LCP、POM
ASA、PMMA、ガラエポ基板、ポリイミド、CFRP、CFRTP、GFRP、GFRTP、シリコンゴム、EPDM

Ti、SUS、アルミニウム、アルミダイカスト、SPCC、ITO、セラミック、ガラス、CF、鉱物繊維
など

表面洗浄

大気圧プラズマによる表面改質では、有機物の分解・除去を行うこともできます。

ウエット洗浄で除去しきれない、切削油・離型剤などの微量の油分を分解・除去し工業製品の製造品質を安定させるために利用することができます。

評価テスト

プラズマ評価テスト

FUJIではTough Plasmaによる評価テストを実施しております。

材質や形状により大気圧プラズマの最適な照射条件は異なります。そのため、FUJIでは大気圧プラズマ装置を購入いただく前に評価テストを承っております。お気軽にお問い合わせください。

年間100件以上の評価を行い豊富な経験をもつプラズマの専門家が、お客様の材料やタクトタイムを考慮した最適な照射方法をご提案いたします。
また、接触角計、実体顕微鏡、マイクロスコープによる表面分析も可能です。恒温槽も設置しておりますので、プラズマ処理直後に弊社ラボで接着まで実施可能です。


※総合受託会社のJAPAN TESTING LABORATORIES株式会社でもTough Plamsaによる効果の確認、試作品の作製、詳細分析などを行うことが可能です。

※FUJI本社以外での評価テストをご希望の方はお問合せください。

アプリケーション

Tough Plasma は、さまざまな分野の製品の製造工程で活用いただいております。

自動車分野

◆接着・塗装

バックドアやインストルメントパネル、ガラスウィンドウ、バンパー、バッテリー、燃料電池セパレータ、モーター、ドアトリム、ディスプレイ、内装部品など

小型部品から複雑で大型形状のものにも対応することができます。

◆表面洗浄

エンジンブロック、オイルパン、インバータケース、PCUパワーカード、ECUケース、バスバーなど

スポット的に洗浄を行うことで、FIPGなどにおいて高品質なシーリングを実現します。

電機・電子分野

電子基板や電子部品、産業用電池、HDD用モーターなど

電気的なダメージを与えることなく、アンダーフィルやポッティング、樹脂モールドの浸透性・密着性の向上など、様々な工程に貢献します。

医療機器分野

カテーテルや樹脂フィルム、医療器具、センサーなど

低温処理のため、熱に弱い材質に対しても接着性や親水性の向上に貢献することができます。

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